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寒い季節も外遊びしたくなる!冬ならではの自然遊びの疑問にお答え☆

更新日:4月22日

外遊びは良い!

子どもは風の子!


と言われるけれど、

冬の外遊びは気が乗らない...

寒いと風邪をひくかもしれない...

できれば、ぽかぽか室内で暖かく過ごしたいのが、お母さんお父さんの本音ではないでしょうか?


子どもが冬にたき火をしている様子

でも、冬でも戸外で過ごすことは、

本当に大切なのです☆


今日は、

「寒い日でも外遊びはするべき?」

「寒いと風邪をひいてしまいそう...」

などの疑問や不安にお答えします!


ぜひ、冬ならではの魅力をたくさん見つけて、寒さも吹き飛ぶ楽しい季節になりますように♪


= = =目次 = = =


疑問#1:寒いと風邪をひく!?


ただでさえいろんな感染症が流行る季節。

わざわざ体調を崩す可能性を作りたくはないですよね。


「なぜ寒いと風邪をひきやすいのか」をきちんと知れば、対策も立てやすくなります。


必要以上に不安に思ったり、

効果がない対策を頑張って、結果体調を崩したりしないように、

まずはきちんと寒さと風邪の関係を知っておきましょう。

小さな子どもたちが冬に着込んで外で笑顔

風邪をひく原因


人間の免疫細胞は、

体温が1℃下がると免疫力が30%も下がると言われています。[*1]


一方で、普通の風邪のウイルスである「ライノウイルス」は、体温よりも少し低い温度で増殖しやすいため、特に鼻の粘膜など体温が低くなる場所を攻撃するようになります。[*2]


逆に、体温が1℃上がると、免疫力は5〜6倍にも上がります。

なので、風邪をひかないようにするには、

暖かく着込むこと!

もこもこに着込んだ小さな男の子が冬に木登りを楽しんでいる

国土の半分が北極圏内という極寒のノルウェーには、こんなことわざがあります:


There’s no such thing as bad weather, only bad clothing.

(天気が悪いのではない。自分が最適な服装をしていないだけ)


「気候に適した、着心地良い服装の子供は、何時間でも外で楽しく遊び、friluftsliv (=自然の中で生きる) を満喫しています」とは、同じく北欧の国、フィンランド出身の子育てジャーナリスト McGurk の言葉。[*3]


きちんと冬の対策をした服を着れば、

寒さなんてへっちゃら♪

安心して1日中、冬の自然を楽しめます!


ポイントは、ただ着込むのではなく、

・着心地が良い

・動きやすい

・通気性を確保しつつ体温を暖かく保つ

服装にすることが重要。


具体的な服装については、後ほど説明しますが、

もう一点、風邪をひきにくくするために大切なのが、


土に触れること。


もこもこに着込んだ小さな女の子が、冬に土遊びを楽しんでいる

土には、6,000〜50,000種の微生物が暮らしています。[*4]


適度な微生物との触れ合いは、

・免疫機能を強化し、免疫の暴走をも防ぐ[*5]

・「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンの分泌を促す微生物 (ミコバクテリウム属)も含まれていて、幸福感、リラックス感が増す[*3]


そして、季節によって土の中に住む微生物の種類は違ってきます[*6]

だからこそ、いろいろな季節の多様な土壌に触れることで、その効果をより一層高めることができるのです。


冬には、この季節に活発な微生物と触れ合うのも、免疫力を高めるポイントなのです。

暖かくして、フカフカ冬の森の土で遊びたくなりませんか♡



疑問#2:寒い冬は草木が枯れててつまらないのでは?


“It's hailing!”

あられを掴もうとしたり、食べようとしたり!?

手を広げて全身で天候を体感したり。

あられを見たことのないお友だちもいて、

大きな声を出して大興奮の子どもたち。


初雪が舞ったら

雪をつかまえて食べよう! 

わあ! 早すぎて捕まえられない! 

まて〜と一生懸命に追いかける子どもたち。


雪だるまを作ったり、

口を開けて雪の味をためしてみたり、

たき火で雪を焼いたらどうなるだろう??

淡路島の農地で雪を思いっきり楽しんでいる女の子

雪、霰、氷、霜柱・・・

冬ならではの自然は

大人が思っている以上に

ワクワク不思議がいっぱいのようです。


野外は冬の方が安全


外遊びは夏!

と思いがちですが、

実は寒い季節の方が

・虫が少ない、虫除けスプレーがいらない

・ムカデなど危険な虫も少ない!

・熱中症の心配がない


そう、

冬の方が安全に外遊びが楽しめるのです。

土に触れるのはもちろんのこと、

落ち葉を山にしてジャーンプ!

葉っぱがなくなり視界が良くなった森の奥まで探検。


そんな遊びも、

冬は安心して体験させてあげられます。


淡路島の冬、ふかふかの落ち葉の中で楽しんでいる男の子

感覚の発達


「感覚が育つ敏感期は3〜6歳」

とモンテッソーリが説いていますが、


小さい時に五感で感じる経験をすることは

一生の土台となります。


【触覚】

🌿枝がすべすべだったりザラザラしていたり

❄️冷たい風が頬に当たる感触


【視覚】

🍁葉っぱが落ちた枝の模様に気づく

🍂一歩一歩、地面の土の色が違うこと


【聴覚】

🌬️冬は乾燥した竹林が風でギシギシ揺れる音

🍁ザクッ、ザクッと落ち葉ぎっしりの地面を歩く足音


【嗅覚・味覚】

🏔澄んだ冬の空気の土っぽい香り

⛄️雪の味!?


五感で存分に感じ、それらを脳内で整理する

「感覚統合」と呼ばれている脳発達プロセスは、

感覚機能の発達だけでなく、

情緒安定、知的発達、運動能力や学習能力にも影響します。


室内の常に快適な温度・常に明るく照らすライト・子どもにとって安全すぎるほど滑らかな床の感触だけでは、適切な感覚刺激は得られません。

それどころか、単調で過多 = 「感覚統合障害(脳内の混乱)」となり、過敏や不安、急性ストレス反応などが引き起こされやすくなってしまいます。


しかし、自然は素晴らしい。

適量・適切であることが重要な感覚への刺激は、自然の中が一番「ちょうど良い」のです。[*7]

枝や竹でリズムをとりながら

“音が違う...”

ホントだ、枝や竹によって、かすかに音色が違うね。


フィールドに向かいながら

“Yellow! Not green.”

そうだね〜 ちょっと前は緑がきれいだった大きな木、今日は輝く黄色だね。


木登りしていたら

“Pink twig!”

枝の先に小さなピンク色のつぼみ♡


冬の暖かい日に、ピンクの蕾を見つけて喜ぶ子どもたち

人間にとってちょうど良い刺激は、

決して強いものではありません。

感覚の発達のピークとされる6歳までの今、

冬だからこその「ちょうど良い」

感覚刺激が得られる自然を楽しみませんか?



疑問#3:わざわざ外に出なくても、暖かい室内で過ごせば良いのでは?


【生きる力を育む】

寒い中で遊ぶことは、子どもたちに生きる力を育みます。

困難な状況になっても自らの力でなんとかできるという自信、どんな時でも最大限に活かし、工夫できる力が自分にあると信じること、それが生涯にわたって心身の健康を保ち幸せでいることへの一番大切な力ではないでしょうか?[子どもの野外教育を推進する Tinkergarten より*8]


【健康の土台は外遊び】

1年の半分近くが平均気温零下というスウェーデンでは、週に6〜9時間を戸外で過ごす時間がある保育園児の方が、週に5時間未満の屋外時間を設けている園児よりも体調を崩す回数が少ないそうです。[スウェーデン保健福祉庁 *9]


土の微生物に触れて免疫力をあげる、冬ならではの姿を楽しむ、虫の心配がなく安全に過ごす、ちょうど良い感覚発達を促す、生きる力を育む、健康を促進する...


何よりも単純に、自然は良い!


合わせて読みたい

幼児期にこそ自然体験をさせたい4つの理由と大人のかかわり方


いかがでしょうか?

子どもと一緒に外遊びを楽しもう!

読む前よりも、そんな気持ちになりませんか?


冬の外遊びのために、暖かく着込んでいる子どもたちの様子

冬の外遊びに適した服装


冬の自然からのメリットを満喫するためには、

服装が鍵!


一番のポイントは

心地良く過ごせる服装を着ること!

あたかも自宅で過ごしているように暖かく一日野外にいられるように着込むことが大事です。ちょっと移動で外に出るのとは違います。


🌬️重ね着:

重ね着は体温を暖かく保つ秘訣。

・汗を吸い、すぐ乾く素材の肌着

・その上に、熱を閉じ込めてくれるように暖かいシャツやセーターなど3〜5枚ぐらい


👖下半身を暖かく:

下半身が暖かいと全身がぬくぬくとなるので、上着をそれほど着込む必要がなくなり、動きやすく、より楽しいアウトドアの時間を過ごせます。


🧥上着:

防水性、防風性、そして通気性に優れた素材にしましょう。分厚いジャケットよりも、薄めの素材を複数枚着る方が動きやすく暖かいですよ。


👢 靴:

水が染み込まず、温かさを保つ、スノーブーツがおすすめ。もしくは、フリース素材の長靴でもOK。靴下も、数枚重ねて足元を暖かく。


🧤 防寒グッズ:

冬用の帽子も忘れずに!体が暖かいと、手袋がいらなくなるかも。でも、冬のフィールドで見つけられる氷で遊ぶのは子どもたち大好き❄️そんな時は手袋があると便利です。


参照:冬の外遊びは服装が鍵!


冬の外遊びで、外国からのスタッフと笑顔で楽しむ女の子

安心できる場所に冬の外遊びを任せましょう


冬に適した服装のポイントは理解した、

暖かく着込めば風邪もひかないことがわかったし、冬ならではのメリットがたくさんあることもわかった。


でも、本当に子どもは十分に着込んでる?

他の季節に比べて殺風景な中で、親の自分だけで、子どもを存分に楽しませてあげられる?


やっぱり不安になってしまいますよね。


そんな時こそ、安心して気軽に冬の自然体験をさせてあげられる Awaji Kids Garden に参加してみてはいかがでしょうか?


自然が豊かな淡路島にあるAwaji Kids Gardenでは、NEAL(全国自然体験活動指導者)認定を持つアウトドアリーダーをはじめ、保育士資格を持つスタッフが、お子様の体調と安全を見守りながら、のびのびとした自然体験をサポートします。


さらに、大人気・たき火でのランチ調理に加え、英語で国際交流も楽しめることも大きな特徴。「自然」と「英語」を同時に体験できる場は日本にほとんどなく、ほかではできない貴重な体験ができるはず。


「自然の中で安心安全に遊ぶことができて、親子とも楽しい時間になりました」


「自然遊びはさせてあげたいけど、自分が安全を確保できる自信がなかったのであまりできていませんでした。AKGは最大限に子どもを見守って頂けるので安心。片道2時間と遠いですが、子どもがいつもとても楽しみにしているのでこれからも通わせてもらいます!」


実際にAwaji Kids Gardenに来てくれたお母さん達も自然体験による子どもたちの良い変化を実感してくれています。



Awaji Kids Gardenの自然体験や国際交流について、もっと知りたい方はぜひAKGとはから詳細をご覧ください♪



 
外国からのスタッフと、自然の中で笑顔で遊ぶ小さな女の子

【英語×自然】2歳から6歳の週末インターナショナル森のようちえん。

淡路島の自然の中で自由に過ごし、様々な国のスタッフと英語で遊びながら、子どもの主体性・創造力・尊重する心を育てる場です。

毎週【金】【土】【日】に活動中!




 

参考文献

*1 やさしいLPS編集部 (2021).「平熱とは?何度からが発熱?免疫とも関係の深い”体温の基本”を徹底解説」.やさしいLPS (自然免疫応用技研株式会社). https://www.macrophi.co.jp/special/1996/#:~:text=体温は免疫力とも関係が深い!,-私たちの&text=免疫細胞が正常に,ようとしているからです。

(2024-01-16).

*2 Foxman, Ellen F. et al. (2014). Temperature-dependent innate defense against the common cold virus limits viral replication at warm temperature in mouse airway cells. PNAS. https://www.pnas.org/doi/10.1073/pnas.1411030112 , (2024-01-16)

*3 McGurk, Linda Åkeson (2017). 『There’s No Such Thing as Bad Weather』 Touchstone, 288.

*4 豊田剛己 (2017). 「土壌病原性微生物と土壌非病原性微生物の土壌中での生育場所について」『農薬時代』第198号, pp. 36-40.

*5 桐村里紗 (2021).『腸と森の「土」を育てる 〜微生物が健康にする人と環境〜』. 光文社.

*6 Hanscom, Angela J. (2016). 『Balanced and Barefoot』 New Harbinger Publications, 246.

*7 Siegel, Daniel J. and T. P. Bryson (2012). 『The Whole-Brain Child Bantam Books, 178.

*8 Fitzgerald, Meghan (2024). 「Why Being Outdoors in Winter is So Very Good for Kids」 Tinkergarten. https://tinkergarten.com/blog/why-being-outdoors-is-essential-for-wellness-even-in-winter , (2024-01-24)

*9 Söderström, Margareta, and Margareta Blennow (2005).「Barn på utedagis hade lägre sjukfrånvaro」 Public Health Institute, the Swedish Research Council. https://ugeskriftet.dk/videnskab/utomhusmiljon-i-forskolan (2024-01-16)



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